若い頃の私はオリンピックを見てこう思っていた!
オリンピックでメダルを取った人へのインタビュー、
必ず、コーチ、友人、両親、地域の人々など、諸々の人に感謝の気持ちを語っています。
若い頃、とてもひねくれていた私は、あの言動は、テレビ映り用の言動だと思っていました。
そう言った方が、良い人になれるから、無難に過ごせるから。
今の私はオリンピックを見てこう思う!
でも、年老いて、それなりの経験、ちょっとした苦労を経た私は、少しずつ、
考え方も変わってきました。
メダルを取るような厳しい、凡人の私には想像できないような過酷な練習をしている人にとって、
その原動力は周りの人に感謝し、その人のためにメダルを目指す
ことにあるのじゃないかと思っています。
自分のために頑張ることには限界がある、でも、人のため、人の笑顔のために頑張ることは
自分の力以上を発揮することができる。今は、こう思っています。
オリンピック選手もあの過酷な練習に耐えれるのは、
もちろん自分のためというのもあるでしょうが、それ以上に感謝の気持ち、
人のために頑張ることにあると思います。
私のちっぽけな経験
私の小さな経験を話しますと、公認会計士の試験は4回目に受かりました。
3回目と4回目では模擬試験の成績は1つ順位が上がったくらいで、1年間の勉強でも、
実力維持止まり、実力向上とまではいきませんでした。
3回目と4回目で何が違ったかというと
4回目は妻のお腹の中に仕掛中の子供がいたのです。
2年間無職、1年間アルバイト、1年は会計事務所に就職して、勉強してきました。
会計事務所は無資格枠みたいなもので、試験前は勉強できますが、
給料は低く、親子3人では暮らしていけません。
生まれてくる子供のことを考えると、最後の試験とすべきか悩んでいるときに、
落ちたらどうしようかと考えるから受からないんだ。合格以外にないと思えばいい。
完全に頭を切り替えることができました。試験前はいつもかなりナーバスになっているのですが、
むしろ、試験が待ち遠しいという気持ちさえありました。
試験問題、財務諸表論では、それまでの専門学校の想定問題には全くないような
「あなたの考えを述べよ」
はい、堂々と自分の意見を述べることができました。
専門学校の模範回答集の暗記した回答を思い出すのではなく、
自分の言葉でしっかりと書くことができました。
守るべき人ができた私はへなちょこ男から責任感のある強い男に変貌したのでした。
結果は、合格でした。今でも合格は子供のおかげだと思っています。
子供が生を授かなければ、私は合格できなかったでしょう。
中途半端に就職して、お金もないという私は、メンタル的にも金銭的にも
追い込まれていましたから。
オリンピック選手と私を勝手に結び付けてしまいました!
だから、人のために生きることって、想像以上に自分を伸ばしてくれるって、
強くしてくれるって、私はつくづくと思っているのです。
かっこつけているわけでもありません。
オリンピックに出るような選手もきっと私と同じように感じているんだなって
テレビを見ていて思います。
今日はこれからサッカーです(ワールドカップ最終予選・ベトナム戦)。
きっとサッカー選手も同じなんでしょうね。