株式投資をしている人にとって、このバーナンキ議長を知らない人はいないでしょう。
私も株式投資をしていて、2013年5月のバーナンキショックは忘れられません。
バーナンキ・ショックとは、2013年5月と6月に発生したFRBバーナンキ議長の発言をキッカケに、
株式市場が急落し、世界的な金融市場が混乱に陥ったことを指します。
5月23日の日経平均は1143円安でした。
まだ、今のように2万5千円を超えていないまだまだ、低かった時の急落でした。
バーナンキは2008年9月、リーマンショックで経営が不安視された大手金融機関に、
公的資金を投入する緊急対応策を主導しました。
当時、金融機関の救済には米議会などから批判の声が上がりましたが、
銀行の信用回復を重視するという自らの理論に沿った行動により、
危機の広がりを抑止したと評価されています。
そのバーナンキは、中央銀行が物価上昇率に目標を設定する
インフレターゲット
の提唱者でもあります。
1990年代後半にはデフレに苦しむ日銀に採用を求めたことでも知られています。
いわゆる、ヘリコプターマネーとして日本に大胆な金融緩和を説いたこともあります。
年々か遅れて、アベノミクスによる、日銀の大幅金融緩和、
黒田バズーカ
が始まったのは記憶に新しいことでしょう。
この金融緩和により、インフレ率2%は達成できなかったものの、
雇用は改善し、5%を超えていた失業率は、2%前半にまで低下し、
そのままこの水準を維持するに至りました。
アベノミクスを批判する人はこうした客観的な失業率、就業人口を引き合いに出すことなく、
そして、アベノミクスが今回ノーベル経済学賞を取ったバーナンキのお墨付きであることを、
どのように感じるのでしょうか。
気分でアベノミクスを批判するのは止めた方がいいと思います。
アベノミクスを批判する人はインフレ率が2%に達しなかったことを非難しますが、
雇用の改善という点では、合格点でしょう。
インフレ率が2%であるのが望ましいのは、毎年給料等のベースアップが行われれば、
雇用の拡大という点で望ましいという、いわば手段の一つ。
目的は雇用の拡大、失業率の減少です。
インフレ率の未達成しか非難のしようもないのでしょうね、愚かな見解だと思います。
政策が正しいか否かは株価が証明します
儲かっていませんが、永年株式投資をやっている身としてはそれがよく分かります。
8,000円近辺から一時は3万円超えもあったというのが、政策の正しさの証明なのです。
惜しむのは消費税増税ですが、これも抵抗し続けれなかったのでしょうね。
バーナンキ元FRB議長、ノーベル賞受賞、おめでとうございます!