社会保険料は高額、バカにできません!
所得税がバカにならないので、会社を設立して給与をもらう形態にする予定ですが、
会社を設立すると一人社長でも社会保険に加入しなければなりません。
役員報酬を多くすると、法人の所得は減って法人税が減りますが、その分、所得税が増えます。
そして、社会保険料も増えてしまいます。この社会保険料、意外とバカにできません。
会社負担分と個人負担分、両方を負担しなければなりませんので、
徒に役員報酬を多くするわけにはいかないのです。
健康保険は保険料が増えても同一のサービスですので、保険料は極力抑えたいところです。
他方、厚生年金はその分、後々受け取る年金に影響しますので、まだマシと言えるでしょう。
では60歳以降も働いて、厚生年金を収め続けた場合、いくら年金が増えるのでしょうか?
ちょっと試算してみましょう。
60 歳以降も働くと、厚生年金はいくら増える?
当然、厚生年金がいくら増えるかは、いくら稼いで保険料をいくら納めるかによって変わってきます。
ケースを、毎月600千円、ボーナスなし、10年間働くとします。
まず、厚生年金の計算式を見てみましょう。
2003年3月までの期間分=平均標準月額×7.125/1,000×被保険者の期間の月数
2003年4月以降の期間分=平均報酬額 ×5.481/1,000×被保険者期間の月数
今後のことですから、上の計算式は関係ありませんね。関係あるのは下の計算式のみです。
毎月600千円の場合の標準報酬は590千円ですので、
590,000円×5.481/1,000×120ヵ月=388,054円となりますので、400千円弱、年間の支給額が増えます。
ちなみにこの場合の保険料は個人負担分53,985円、会社負担分53,985円であり、一人会社を設立すると、
毎月100千円以上納付しなければなりません。
53,985円×2×12ヵ月×10年=12,956,400円となり、12,956,400÷388,054=33.4年となりますが、
これは回収できませんね。
一人会社ではなくて、勤めた場合には、個人負担分のみですから、上記の納付総額は半分になり、
12,956,400/2÷388,054=16.7年となり、これなら回収できそうですね。