公認会計士業務

公認会計士業務で何が一番面白いか?

私の履歴書

私は一度証券会社に就職して、その後公認会計士の試験を目指しました。
大学時代に一度目指したのですが、やはり遊びの誘惑には勝てません。
もくもくと勉強しているのが、バカらしくなってしまった、半年ほどで辞めてしまいました。
証券会社を退職後、2年ほど無職で勉強しました。
受験生最後の年は、監査法人で週2日ほどの雑用係で、でも一応正社員として働いていました。

そういうわけで、30歳ぐらいで合格しましたので、約30年ほど、公認会計士業務を行っていました。
税務業務は全く行っていませんでしたので、純粋に公認会計士業務のみということですね。
公認会計士の業務をいくつか分けて、そのポイントを挙げるとこんな感じになります。

監査業務

会社の業務や内部統制を学ぶには必須の業務、あるべき仕組みを理解するべき業務です。
ここが公認会計士の強いところで、他の資格と差別化できるものと思っています。
だから、試験に合格したらまず、そして必ず監査をやってください。
最初の頃は新しい知らないことばかりですので、どんどん吸収することができます。
試験に合格しただけでは実務にはついていけないということが分かると思います。
最初は易しいものから年ごとに難しいものへとステップアップするようになっていますので、
どこの監査法人に行っても大丈夫と思います。

財務デューデリジェンス

監査の応用系の仕事です。最初からは止めた方がいいでしょう。
監査の知識や手法が必要とされますので、監査を経験してから部署移動するのがいいでしょう。
ただし、監査と財務デューデリジェンスとは、根本的に重点が違います。

監査:過去の財政状態及び経営成績の適正性
財務DD:株価算定や株式購入後の状況の把握

監査は過去、財務DDは現在及び将来に重点を置きます。
株価算定に影響を及ぼすような要因を把握し、購入価格の減額要因とするか、
表明保証を取り付けて、保証するように交渉し、
購入後のシナジー効果、どのような財務状況になるかを把握することに重点を置きます。
監査とは一部重なりますが、監査のような手続きをするわけでもありませんし、
ヒアリング中心の場合もあります。

株価算定

一定のフォーマットに基づいて株価算定をするものです。
基本的にDCFで算定すると思います。
会社の作成した事業計画、通常は5年程度得だと思いますが、
その達成可能性は保証しないで株価算定するのが大半だと思います。

不正調査

不正調査は紹介した業務の中で、

一番面白い

と私は感じました。
少ない証拠の中から、一定の仮説を立てて、それに沿った証拠をさらに集めて、
その仮説を検証していく、そのプロセスの繰り返しです。

仮説が間違ったら修正して、またそれに沿った証拠を集めていく、
そして、本人に問い詰めていくという人間模様が展開されます。
証拠なしに問い詰めても白状することはありません。一旦、自由に答えさせておいて、
その矛盾点を突いて、動かぬ証拠を突き付けるという、
まるで、刑事もののテレビみたいなことをやるわけです。

断片的な証拠から仮説を立てて、その検証はとても骨の折れる仕事ですが、
その仮説のすべてが検証されて、不正が明らかになった時には、ものすごく達成感があります。

この業務に従事したのは、もうかれこれ十数年も前のことですが、当時は案件数が少なくて、
勉強のためにある公の機関に出向(みたいなもの)して暫くそこで仕事をしていました。
戻って、さあ、というときに今度は別の関連のない仕事をすることとなったのですが、
学んだ知識を使えないということは、まだまだ、案件数が少なかったのですね。

今では案件数も多くなったと思いますが、
それでもまだ少ないので、小さな会計事務所では、こういった仕事はしていないと思います。
楽しいけれど案件数の少なさがネックとなって、
あまりこの業務に従事している人は少ないのかもしれません。

お奨め転職サイト(公認会計士専門)

公認会計士で転職を考えているのであれば、転職サイトに取り敢えず登録するのが効率的です。
業界として、結構、流動的ですので、転職が不利になることはありません。
むしろ、私のように30年もいる方が化石的です。ガラケー的ですので、
新しい分野で仕事をしたいが、そのような部署がない、事務所の方針についていきないと思ったら、
取り敢えず籍を置いたままにして、転職活動しましょう。
余裕をもって活動した方が有利なのは言うまでもありません。

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